再生医療

再生医療とは

再生医療とは病気や事故によって失われたり障害をもったりした体の細胞、組織、器官の再生や機能回復を目的とした医療の総称です。医療に再生という考え方が持たれ始めたのは実は歴史が古く、例えば身体機能回復訓練であるリハビリテーションや人工の素材で作られる、義手や義足、人工関節、また皮膚移植や骨髄移植、臓器移植といった生体の細胞を使って行う細胞移植がこれまでの広い意味での再生医療としてあげられるます。

例えば臓器に障害が発生したばあい、これまでは悪くなってしまった部分を出来るだけ早く発見し、薬で進行を遅らせるか、手術で切り取るかといった方法が主流でした。それが医学の進歩によって臓器移植という手段で再生医療が臨床的に取り入れられるようになりました。ただし、臓器移植にはドナー(臓器提供者)が必要でドナーの数の不足や臓器移植後の拒否反応、また他人の臓器を利用するなどの倫理上の問題などといった大きな課題を抱えていることが現状です。

これらの課題に対し、最先端医療として世界中で研究が進められているのが再生医療なのです。そして再生医療には更なる進歩に期待をかけられています。現在進められている再生医療の中心となるのが幹細胞移植です。近年の培養技術、分子細胞学、生体組織工学、遺伝子科学の技術の結集として幹細胞を応用した再生医療の研究が国家プロジェクトとして各国で研究開発が進められています。

幹細胞とは特定の細胞に変化したり、変化前の状態で長期間にわたって再生する能力を持つ細胞のことで、再生された組織や臓器が成長する素になる細胞のことです。ですから自分自身の幹細胞を使って組織や臓器、器官の再生を行ったり、機能の回復が出来れば免疫学上の拒絶反応や倫理上の問題、ドナー不足の問題などは一気に解決されてしまうでしょう。